院長インタビューdoctor's interview

小板橋記念クリニック
小板橋宏院長インタビュー
~木を診て森を看る医療~

小板橋記念クリニックの名称に「記念」という言葉がありますが、どのような意味が込められているのでしょうか?
もう20年前になりますが、新規開院時に私の専門分野である外科・内科に限らず、他の分野の医師が集まり、地域の総合クリニックとしての役割を果たすことで初めて真の地域医療貢献を可能にしたいという目標を掲げた言葉です。
診察する際に大切にしていることはどんなことでしょうか?
患者さんは必ず何らかの悩みをもって受診します。まずは、患者さんの話をよく聞き、その原因を探り最適な治療を施します。それは当たり前。私は診察や検査の際にその関連臓器も必ず診るようにしています。例えば、頚椎のMRIの撮影時には鼻や耳の周辺も同時に撮影されます。すると頚椎の症状で診察した患者さんに鼻の病気が見つかることがよくあるのです。それが病気の早期発見と治療につながると考えています。
診療科が違うと病気が見つかりにくいことがあるのではないでしょうか?
大学病院では、外科の中でも特に「胃がんに関与する胃内ヘリコバクターピロリ感染」を専門に研究していました。開業してからは、外科系、内科系疾患に関わらず、様々な身体の不調にも対応し診察しています。このように私は、長年にわたる多方面の臨床経験からヒトの多臓器の知識を得ております。わかりにくい症例でも、身体全体を考えアプローチすることで原因を突き止めることができると考えています。また、患者様の訴えに耳を澄ますことで、医学書にはない事実を発見し、適切な治療へと導かれることがあります。
とても幅広い領域で診察や治療を行っているのですね。
大学病院にいる時から、当時開発されたばかりのCTに興味を持ち、多くは放射線医師が担当する画像診断も行っていました。画像診断ができると、血管造影を用いた治療が適切かつ効果的に行えます。また、今では整復士が行うようなことも治療に取り入れています。例えば、肩の凝りや手足のしびれがある患者さんには、薬を処方するだけではなく姿勢の矯正を施したり運動の仕方の指導を行い、患者様のQOL(生活の質)の向上を目指しています。
患者さんの立場に立った診療を心掛けているのですね。
昨今「ホームドクターを見つけなさい」などの発言を多々耳にしますが、患者さんの訴えを十分傾聴することで医師と患者様の信頼関係を構築し、両者の権利と感謝の気持ちを分け合うことで初めて真のホームドクターを獲得することができるのです。
まるで「木を診て森を看る」というような方針ですね。他に特徴的な診察の方法はありますか?
私はまず問診を行ったうえで、必ず聴診器を当てるようにしています。必要に応じて、患者さんの口の中からお尻の穴まで診させてもらいます。例えば、患者さん自身が痔だと思っている症状でも、実際に触診することでガンが発見されることがあります。患者さんにとって、お尻周辺の症状は非常にデリケートな問題で、受診が遅れることが多々あります。そんな心情にも配慮した診察を心掛けています。時には駄洒落で患者さんを笑わせ、緊張をほぐすことも(笑)。ぜひ恥ずかしがらずに、まずは相談してみてください。
肛門といえば、機能を失わない治療を行うと聞きました。それについて教えてください。
肛門は2か所以上で切ってしまうと、収縮ができなくなってしまいます。当院では、肛門に指を入れ柔軟性を保つように拡張治療することで、肛門本来のスムーズな動きを維持することができます。これは、当院の特長的な治療方法のひとつです。
CTやMRI検査機器は最新のものを設置しているそうですね。
開業してからCTは3台目、MRIは2台目です。被爆の全くないMRIはオープンMRIシステムを導入しています。オープン型は圧迫感がなく、検査の時間が短く、音の大きさも小さく感じるので、患者様への精神的な負担が非常に少なくてすみます。最新の機器を設置することで、必要な時にその場ですぐに撮影するという素早い対応ができます。撮影のための予約も紹介もいりません。また、私自身が画像診断を行うことができるので、検査したその日のうちに結果を説明いたします。何よりも患者様に安心して帰宅してもらうことが重要ですから(笑)。もちろん結果によっては後日ご家族に説明したり、必要な時には入院可能な病院と連携し対応しております。
今回ホームページを開設したきっかけは何でしょうか?
大学病院に20年間勤務し、その後開業し20年になります。医師生活40年の節目に、私に何かできることはないかと考えました。このホームページを通じて情報を発信することで、地域の皆様や今後の医療に少しでも貢献できればと思います。
具体的には、どのようなことをお考えでしょうか?
今後、群馬県内の外科医の数は減少していくと予想されます。外科医が減ると、必要な患者さんに手術が施せないのは勿論、どんなに内視鏡治療が進化しても最終的なフォローアップができなくなってしまうなどの問題が生じてきます。外科医の減少を食い止めるよう教育活動にも尽力していきたいと考えています。
また地域の皆様には、当院の治療方針を広く知っていただくことで、病気の早期発見と素早い診察、最善の治療を提供していきたいと思っています。
多くの診療科を当院一か所で賄うことで、患者さんの負担を軽減するとともに、国の求める診療費削減にも貢献していきたい考えです。確かな技術を持ちホスピタリティに溢れるスタッフ一同とともに、皆様のお役に立つことが私の願いです。
私があなたのホームドクターになれる日は近くなると思います。
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